2006年 10月 30日
1952年録音のGunung Sari |
先日、某大手CDショップで、見たこと無いガムランのCDを発見。ジャケットの文字情報を解読すると、どうやら1952年のGunung Sariのアメリカ~ヨーロッパ公演の際に録音されたもののようだ。
こんなもんがあったなんて全然知らなかった・・・ガムラン愛好者がこれを買わずして何を買うと言うのだ?即刻購入!
Dancers Of Bali : Gamelan Of Peliatan. 1952
実は、海外の某レーベルからも、このGunung Sariのアメリカ~ヨーロッパ公演の模様のライブ盤が発売されているのだが、ものすごい音質の悪さに辟易した記憶がある。
あの作品の音質の悪さはテープが劣化しているとか、そういうレベルではない。明らかに金属系鍵盤楽器のアタック音でオーバーロードが発生しており、収録時点で歪んでしまっているのだ。個人的には、『媒体の音質の悪さに収録された内容の芸術性は左右されない』とは思ってはいるのだが、我慢にも限界というものがある。音像がはっきりしない、とか、ホワイト・ノイズが多い、とかならどうにか我慢が出来る。しかし、ガムランのアンサンブルの中心はアタック音の鋭いメタル・パーカッションであり、このアタック音が「グシャーン」歪んでいると耳障りで耳障りでどうにも救いがない・・・
この作品の音質も似たようなレベルであることを覚悟しつつ聴いてみたのだが、意外にも聴くに耐えないほどではなかった。もちろん、良好とは言いがたいが、半世紀以上前の録音であることを考えれば充分許容範囲だ。
内容はGunung Sari楽団の特徴とも言える、過度に情感に訴えたりしない潔い演奏。曲が加速する時の突っ込む感じは絶品。使用している楽器の音響的特徴を熟知した上での編曲がなされていることがわかる。名演と言えると思う。
難を言えば、編成がフルではない、とか、曲がやたらカットされている、とか、収録場所に起因すると思われる残響が不自然、とか、まぁ皆無ではないにせよ、音質も贅沢言わなければ鑑賞に堪えるし、資料的価値の高さははかりしれないし、なにより演奏内容が興味深い。久々に面白いガムランのCDを見つけた気がする。
こんなもんがあったなんて全然知らなかった・・・ガムラン愛好者がこれを買わずして何を買うと言うのだ?即刻購入!
Dancers Of Bali : Gamelan Of Peliatan. 1952
実は、海外の某レーベルからも、このGunung Sariのアメリカ~ヨーロッパ公演の模様のライブ盤が発売されているのだが、ものすごい音質の悪さに辟易した記憶がある。
あの作品の音質の悪さはテープが劣化しているとか、そういうレベルではない。明らかに金属系鍵盤楽器のアタック音でオーバーロードが発生しており、収録時点で歪んでしまっているのだ。個人的には、『媒体の音質の悪さに収録された内容の芸術性は左右されない』とは思ってはいるのだが、我慢にも限界というものがある。音像がはっきりしない、とか、ホワイト・ノイズが多い、とかならどうにか我慢が出来る。しかし、ガムランのアンサンブルの中心はアタック音の鋭いメタル・パーカッションであり、このアタック音が「グシャーン」歪んでいると耳障りで耳障りでどうにも救いがない・・・
この作品の音質も似たようなレベルであることを覚悟しつつ聴いてみたのだが、意外にも聴くに耐えないほどではなかった。もちろん、良好とは言いがたいが、半世紀以上前の録音であることを考えれば充分許容範囲だ。
内容はGunung Sari楽団の特徴とも言える、過度に情感に訴えたりしない潔い演奏。曲が加速する時の突っ込む感じは絶品。使用している楽器の音響的特徴を熟知した上での編曲がなされていることがわかる。名演と言えると思う。
難を言えば、編成がフルではない、とか、曲がやたらカットされている、とか、収録場所に起因すると思われる残響が不自然、とか、まぁ皆無ではないにせよ、音質も贅沢言わなければ鑑賞に堪えるし、資料的価値の高さははかりしれないし、なにより演奏内容が興味深い。久々に面白いガムランのCDを見つけた気がする。
by rosinambu
| 2006-10-30 19:21
| バリ
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