ビンタン殴り書き (旧名:ビンタン雑記)
2021-10-06T20:37:46+09:00
rosinambu
大好きなバリ、猫、そしてどうということも無い日常のことなど、覚書として綴っています。
Excite Blog
謎なルバブ
http://bntg.exblog.jp/29778399/
2019-11-20T18:08:00+09:00
2021-03-17T16:48:16+09:00
2019-11-20T18:08:06+09:00
rosinambu
バリ
購入したのは・・・いつだったか忘れた(笑)。多分、20年くらい前。確かデンパサールに買い物に行く途中に立ちよったガムランの工房でたまたま見つけたもの。
俺がルバブの演奏を始めた1990年代中盤当時は、俺が知る限りにおいてウブド近辺のガムランの楽団で使用されているルバブはジャワ製のものがほとんどだった。バリ製のものも皆無ではなかったが、バリ製のルバブはGong Kebyarなどの編成で使用するには音量の面で問題があると思われており、まぁ、それはジャワ製であろうとバリ製であろうと程度問題ではあったのだが、いずれにせよあまり使われていなかった。また、当時はバリ製のものは市場への流通量が極端に少なく、というより注文生産が普通であり、作家に注文しても数ヶ月待たされる覚悟が必要で、結果的に入手が困難であったこともジャワ製のルバブが幅をきかせていた要因の一つであったような気がする。
それはともかく、ルバブという楽器はとにかく作りが華奢で、扱いに気を使う。水牛の薄い内臓膜が張られた共鳴膜が破れないように注意を払わなければならないのは当然だが、それより非合理的なまでに装飾的な形態が「俺を粗末に扱うな」と、面倒な要求をしてくるのである。
楽器の構造、発音原理は中国の二胡類、日本の胡弓とほとんど変わらない。内側を凹面に削った木製の胴体、もしくは特定のココナツの硬い殻を半分に割ったものを胴体とし、これに水牛の内臓膜を張って共鳴体とする。この胴体には脚部、棹と胴体を接合させるための穴が開けられており、胴体を貫く心棒によってこれらは固定される。そして、棹の上部の頭部とも言えそうなブロックには二本の弦の調律を可能らなしめる糸巻きが左右に突き出ているのだが、なぜかこの糸巻きが非合理的なまでに長いのである。これがかなり面倒臭い(笑)。さらに、その糸巻きと見た目のバランスを取るためか、装飾部品が棹の延長線上にまるで塔のように先に行くにしたがって細くなりながらそびえたっているのである。これもまた鬱陶しい(笑)。
例えば、一般的なソロ(ジャワ)製ルバブの基本例はこれである。
この忌まわしき長さの糸巻きは、容易に想像がつくようにちょっと先端をぶつけただけでテコの原理で支点に大きな負荷がかかり、根元から簡単に折れる。俺自身もメインで使用しているルバブの糸巻きは少なくとも3回は折っている。
2000年のYamasariの盛岡での初回公演の直前、ツアーバスから降りるときにドアにぶつけて折ってしまった時は頭から血の気が引く音が聞こえた。今から新幹線で東京の自宅までスペアーのルバブを取りに行っても今日の本番には間に合わないが、このままでは明日以降のツアーを乗り切れない、どうしたらいいんだ、と思いつめたが、手先の器用なメンバーが楽屋でナイフとキリを使って応急処置を施してくれ、どうにかツアーを乗り切ることが出来た。そんなこんなで元々は30cmくらいあった糸巻きも、アクシデントの度に削って再形成するうち、どんどんと短くなって行き、現在は15cmくらいしかない。最近のバリではこの非合理性を嫌い、最初から糸巻きを短めに製作するルバブ作家もいる。
で、あれ?なんだっけ?あ、そうそう、オリジナル状態のルバブの糸巻きの長さにほとほと嫌気が差していた時、立ち寄った楽器工房で見つけたのが冒頭のルバブ。新品なのに糸巻きが短く、胴体の幅とほとんど変わらない。また、上に向かって伸びて行く装飾部品も短めで取り回しも良さそうだ。
さらに、通常は何らかの装飾が施されてる胴体の裏側がまっさらで、木の上に簡易的な塗装がしてあるだけの簡素な状態だった。どこで製作されたものかを訊くのは忘れてしまったが、糸巻きのそれまで見たことのなかった短さや、装飾のディテールが今まで見たことのなかったものであるところから察するに、ソロではないしジョグジャでもない。ましてやスンダでも無い。これはバリ製であろう、何より胴体裏の装飾が一切ないのが潔くて良い。
一目で気に入った俺は即座に購入を申し入れたが、まだ弦も張っていないので明日まで待ってくれ、と留保された。弦を貼るくらいなら俺でもできるから、と言ったものの、同型のルバブが他にも複数台あるので今日中に全部調整する、一番気に入ったものを選んでほしい、との申し出を受け、翌日出直したのだが・・・
ありゃ〜、気に入っていたすっぴんの胴体に無駄に派手な装飾が施されちゃってるよ・・・こんなことならあのまま引き取ってくれば良かった(笑)
このルバブもほとんど使われることがないまま現在に至っている。久しぶりに弾いてみたところ、状態は非常に良好だった。これもどこかで使わないともったいないなぁ・・・
で、このルバブ、結局ジャワ製なのかな?バリ製なのかな?木の部分に施された細工のパターンから察するにやはりバリ製のような気がするのだが、これに似た個体に出くわしたことがないのでいまだにわからない・・・ご存知の方がいらっしゃったら情報お願いします。
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BaliでDegungは『あり』なのか? (4月1日のお約束)
http://bntg.exblog.jp/29341965/
2019-04-01T13:59:00+09:00
2019-04-02T11:08:50+09:00
2019-04-01T13:59:31+09:00
rosinambu
バリ
やぁ、元気そうだな、こっちに上がれ、と案内された広めのバレ(東屋)には、ゴン・クビャール、スマル・プグリンガンのセット等が所狭しと並べられている。
「相変わらずだな。最近、サンガールの活動の方はどうだ?」
「いまは毎週月曜日と火曜日にペジェンのホテルで演奏している」
「二日連続で同じプログラムを上演してるのか?」
「いや、月曜日はスマル・プグリンガン、火曜日はこっちのセットを使う」
「え?どれ?」
彼が指差した先には見慣れないガムランのセットが鎮座していた。
「これ、なんだ?」
「ドゥグン」
「え?え?俺の聞き間違いか?もう一回言ってくれ」
「ドゥグンだよ。しらねーのかよ?」
(これ、有名ですよね)
ご存知の方も多いと思うが、ドゥグンとはスンダ地方のガムランであってバリのものではない。が、一時期、そのゆったりとしたアンサンブル、親しみやすいメロディーから、聞き流すことができる軽音楽としてバリ島中で絶大な人気を獲得し、レストランやショップなどではバリのガムランよりも好んでカセットやCDが流されていた時期が長く続いていた。
(過去記事はここを参照されたい)
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に、してもだよ。
「いやっ、え〜っ?ドゥグン?」
「結構、人気があるんだよ」
「そうなの?」
「ああ。ゴン・クビャールみたいに音が馬鹿でかくないから食事のバック・ミュージックに最適なんだ」
「でも、これ、バリのもんじゃないだろ?」
「でも、インドネシアのもんだぜ?」
「そりゃそうだけど・・・」
「おい、お前、バリではバリの音楽しか演奏しちゃいけない、なんて思ってないよな?」
「いや・・・でも、基本的にはバリのものの方が良くないか?」
「それじゃあ訊くけどな、その辺のレストランでは普通にジャズの生演奏やってるじゃねぇか。あれはバリのもんか?」
「いや、それは・・・」
「ジャカルタのタマン・ミニではレゴン・ダンスの興行やってんだぜ?バリでドゥグンを演奏して何が悪い?」
「そう言われてみれば・・・う〜ん・・・」
「日本ではこういうのを『タイセイヨーノジダイ』とか言ってむしろ推奨する風潮があるそうじゃねぇか」
「それを言うなら『タヨーセイノジダイ』だ・・・」
「とにかく、バリではなんでもありなんだよ。受け入れられなければ廃れるだけのことだ」
「・・・」
「あ、もしかしてお前、ドゥグンの生演奏、聴いたことないんじゃねぇか?明日、観に来いよ」
「いやぁ、俺一人でディナーショーに行くのはちょっと・・・」
「じゃ、ラウンジで飲んでろ。ディナーの演奏が終わったら編成を縮小してラウンジでカチャピ・スリンを演奏する予定だから」
「えっ?え〜?・・・」
(こっちがカチャピ・スリンの同じ曲)
なんだかなぁ、と思いつつも、ちょっと楽しみだったりするのだが・・・う〜ん・・・
(注:本日4月1日はエイプリル・フール)
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Les Grands Gong Kebyar Des Annees Soixante
http://bntg.exblog.jp/29294846/
2019-03-06T20:17:00+09:00
2019-03-15T11:45:33+09:00
2019-03-06T20:17:21+09:00
rosinambu
バリ
先日、「最近あまりガムラン聴いてないな・・・そうだ、あれ、久しぶりに聴いてみるか」と、深く考えずにこの作品に手を伸ばしたのだが、改めてその素晴らしさを確認した。
Les Grands Gong Kebyar Des Annees Soixante
この作品、ラジオ・フランスの名門レーベル、ocoraから発表されたGong Kebyarの名楽団、4組の演奏をオムニバス収録したCD2枚組。録音は1969年、1970年、1971年にかけて行われたらしい。もしかしたら以前はレコードで発売されていたのかもと思い、ちょっと調べたのだが1994年にCDでリリースされた以前の記録は見つけられなかった。
俺自身は発表間もない頃に予備知識もなく偶然新宿のVirgin Mega Storeで発見、大興奮しながら商品を手に取るも値段を見るなり予想をはるかに上回る高額(確か¥7,000超)に毒気を抜かれ、一旦は棚に戻して店を出た。が、「今日、ここで買わなければ次の出会いは無いかもしれない」と思いあぐねて新宿駅から引き返し、意を決して購入した思い入れの深い(笑)作品である。
収録されている4楽団は、硬質な印象のSawanの楽団、Anack Agung Gede Mandera率いるGunung Sari、重厚な印象のPindaの楽団、素晴らしくバランスのとれたTampaksiringの楽団。
せっかくだから簡単に個別の楽団の演奏について触れてみよう。
Sawanの楽団の演奏は3曲、全て舞踊の伴奏曲であるが、一曲目のTaruna Jaya、これが白眉だ。勿論この曲は、Gong Kebyarの巨匠、Gede Manikの手によるもので、創作されたのが半世紀以上、いや、一世紀近くも前である、という事実に改めて驚きを禁じ得ない。現在、バリ島各地で開催されている観光客向け公演で上演されることの多いこの演目は、通常12分程が一般的であるが、この録音時点では16分超もある。この曲の冒頭部分はノンリズムの交響楽風の豪奢な演奏が長時間続き、プロローグ的な役割をも果たしているのだが、この部分が非常に長く、かつ現在では聞かれないアレンジである。勿論、舞踊家が登場してからの尺も長く、次から次へと様々な表情を見せては変容していく様は圧巻。ある意味、過度に情緒的にならずにぐいぐいと突き進んでいくその様はGong Kebyar発祥の地、Buleleng地方の楽団の面目躍如と言ったところか。
さて、Gunung SariについてはOleg Tamulilingan、Legong Keraton、Kapi Rajaが収録されている。実に的確な選曲。唯一、Legong Lasemが短縮版なのは残念だが、特筆すべきは現在においてもGunung Sariの最重要レパートリーとも言えるOleg Tamulilinganだ。この演奏におけるスリン奏者のフレージングの創造力、自由度は圧巻。ツボを外すことなく素晴らしい集中力で縦横無尽に吹きまくる。圧倒的に豊かな表現。この演奏はおそらく、いや、絶対にスリンの達人、Gusti Putu Okaさんだ。個人的にはこの一曲だけのためにこの作品を買って良かった、と思えたほど素晴らしい。
CD2の冒頭、Pindaのグループが演奏するのは、27分、16分の長尺のルランバタンの2曲。2曲目のSemarandanaという曲においては主旋律はUgalが担当しているが、Lelambatan形式の曲のはずだ。威厳を感じさせる堂々とした演奏は格調をを感じさせ、実に素晴らしい。いずれにせよ、Pindaの楽団の演奏がこの位置に配列されていることによって、この作品の「流れ」とでも言えるものが出来上がっている。
最後に控えしTampaksiringの楽団の一曲目は近代Gong Kebyarの傑作、Gede Manikの手による名曲Manuk Anguciだ。耳を奪われる印象的な曲展開、様々な演奏技法の提示。10分を超える曲中にこれでもかと投入されているGong Kebyarのエッセンス。この曲が現代のKreasi Baruのお手本の一つになったことは容易に察知できる。続く最終曲はWayan Lotringの手によるPelayon、これは曲としてはいわゆるKebyar Dudukなのだが、実に流麗な旋律、そして魅力的な演奏だ。
以上、合計10曲にして2時間超。実に充実した内容。1920年代終盤に生まれたGong Kebyarという近代ガムランの音楽文化が、上り調子でぐいぐいと突き進んでいた黄金期の局面を切り取った名盤、と言って差し支えないと思う。
音質面については50年も前の現地録音なので、超良好というわけにはいかないが十分許容範囲。ブックレットも実に充実していて資料的価値も高いし、ガムラン愛好者には是非購入をお勧めする、と、ここでAmazonを調べてみたら・・・おいおいおいおい、中古盤が¥26,000かよ!う〜ん・・・ま、とにかくショップで万が一売れ残っているこいつを見かけたら、迷うことなく連れ帰って欲しい。バリの現在の芸能文化に繋がる貴重な記録であると同時に、録音から半世紀が経過しようというのに十分楽める芸術作品だ。
あ、ちなみにジャケットの写真はLegong Lasemを踊る若き日のIbu SriとIbu Nyomanだと思われる。この頃はTirta Sari結成前なのでGunung Sariでの撮影だろう。
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それにしてもだよ。Radio Franceが少なくとも3年にわたる取材でたったこれだけの録音しかしていないとは到底考えられないのだよなぁ。おそらく、各楽団で1作品作れるだけの録音はしているはずだ。勿論、商業作品として成立させるためにはこのくらいのボリュームでこの選曲が最適、と判断したからこそこういう売り方になったんだろうが、こういった歴史的に価値のある録音はなんらかの形で世の中に出して欲しい。おそらく、俺と同じように感じている人も多いと思う。
勿論、素晴らしい音楽作品は充実した解説付き、美しいデザインのジャケット付きで「モノ」として所有はしたいよ。でも「商品」として流通させるにはコストの面で見合わないのなら、「作品」という体裁ではなくとも良いから「記録」として最低限の文字情報と共にダウンロード販売でもしてもらえないだろうか?
でも、もしそれが実現した結果、とんでもない量の録音が巷に氾濫、文化的な希少価値が薄れ、製品化されたものの売り上げにすら影響することも考えられないでもないけど・・・
だめか・・・やっぱ、だめなんだろうな・・・
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バリに行って来た(失敗その2)
http://bntg.exblog.jp/28341672/
2018-05-31T11:48:00+09:00
2018-05-31T12:39:24+09:00
2018-05-31T11:48:13+09:00
rosinambu
バリ
ただ、今回のはちょっとキツかった。到着後10日くらいで喉のいがらっぽさと同時に若干の寒気を感じた。「あ、これは風邪の初期症状だ」と判断、日本から持って来た葛根湯を服用し、発熱して寝込むような事態は避けることが出来た。が、喉の調子は改善されず、日を追うごとに悪化していき、ある朝、ほとんど声が出なくなってしまった。
これは自然治癒を待っている場合ではない、と判断、近所の薬局に駆け込んだ。
「どうされました?」
「あのね、1週間くらい前から喉に違和感があってね」
「はい」
「どんどん悪くなっていってね」
「はい」
「喉は痛くないし、咳もほとんど出ないんだけど」
「声が出ないんですね?」
「そうなんだよ」
「それでしたら、この薬ですね。ビタミン剤もご一緒にいかがですか?」
「ビタミン剤も服んだ方がいいの?」
「その方が早く改善されると思います」
「じゃ、お願いします」
「このお薬はシロップでして」
「うん」
「小さじ2杯を4時間おきに服用して下さい」
「4時間おきね」
「調子の悪い時は随時服用していただいて構いませんが、1日6回までにして下さい」
「ビタミン剤は?」
「1日2カプセルを服用して下さい。喉の具合が改善されてきたら1カプセルに減量して下さい」
「わかりました。おいくら?」
「お会計、43万ルピアになります」
「43万ね・・・・・・・え?いくらだって?」
「43万ルピアです」
「・・・そんなに持って来ているかな・・・あ、あった・・・」
「お大事にどうぞ」
想定をはるかに超える高額請求に毒気を完全に抜かれ、ふらふらと言われるがまま払ったが、まるで狐につままれたような気分である。日本で専門医にかかるより高いんじゃないか?
(これなんですけどね)
宿に戻り、レシートを見て確認する。
なる程、コフ・シロップが28万、ビタミン剤が15万か。これは確かに43万ルピアだ。きっちりレシートを渡すということは真面目な商売をしているということだな。あ、この薬、アメリカ製か。関税が過重にかかっているんだろう。なら致し方あるまい。
ん?この合計の下の0の行はなんだ?
Ex. Disc.ってなんだ?もしかしてエクストラ・ディスカウントの事か?わざわざレシートに欄が設けられているってことはディスカウント要求することが前提で値段設定がされているってことか?
大失敗。
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バリに行って来た(失敗その1)
http://bntg.exblog.jp/28340811/
2018-05-30T21:32:00+09:00
2018-08-05T22:35:26+09:00
2018-05-30T21:32:25+09:00
rosinambu
バリ
俺の場合、ここ数年はバリに行くと一ヶ月滞在するのが普通であり、かつ、20年くらい前からウブドでの宿は決まっている。昔は水シャワーのロスメンだった安宿が、客室棟が増え、全室エアコンが入る等、設備が順次グレードアップし、小洒落たプールのある中級ホテル(?)扱いになる過程をつぶさに見て来たが、だからと言って俺の意識が変わるわけではない。俺にとってこの宿は未だに「経営者家族や従業員達と構えることなく交流できる心の落ち着く宿」なのである。
だが、従業員たちと仲良くなってくると、「遠慮」が出来てくる。いや、不要なサービスは辞退したくなる、と言うべきか。
ここでも触れたことがあると記憶しているが、毎日のハウスキーピング、これが俺にとっては不要なサービスなのだ。勿論、定期的に掃除はしてもらいたいし、たまにはシーツも替えてもらいたい。が、俺にとってそれは毎日である必要はない。もともと俺は綺麗好きで部屋を汚す方では無く、かつ整理整頓を日頃から心がけているので(笑)、バスタオル交換以外のハウスキーピングは2、3日、いや、4、5日に一回程度で十分なのだ。で、あるからして、従業員達には「今日は掃除しなくていい。バスタオルだけ交換しておいて」と言うのが普通だ。
たまに西洋人のバックパッカーが泊まっているいる部屋の前を通過するとき、従業員が掃除しているのを見るとは無しに横目で見ると、まるで押し込み強盗でもあったのかってくらい部屋が滅茶苦茶に汚れているのを見かけることもしばしばではあるのだが、仲のいい従業員たちがそういう現場で額に汗しながら悪戦苦闘しているのを見ると「俺の部屋もやっといて」と言う気にはならんのである。とは言いつつ、あまりにも長期間ハウスキーピングを入れないと「今日は掃除させてもらいます!」と、宣言されることもある(笑)。
ただ、俺が「自分の部屋」と決めている(笑)部屋には若干の問題がある。バルコニーの天井にキクイムシの類が営巣しているらしく、バルコニーの床が奴らが食い散らかした木屑で汚れるのだ。シャワーを浴びて爽快になったところで上半身裸でバルコニーに出て「あ〜、気持ちいい」と、背伸びをするとせっかくさっぱりした足が汚れるのだ。これはどうにかしたい。だが、これだけのために毎日ハウスキーピングをお願いするのはさすがに気が引ける。
と、いうことで、今回、到着翌日に近所のスーパーで日用品と一緒に「ほうき」を調達した。これがあれば自分で部屋の掃除も勿論、バルコニーの問題も一挙解決だ。
(これです)
と、思ったのだが。
この「ほうき」、使えば使うほど自らゴミを出す。掃けば掃く程に椰子の繊維で出来ていると思しき刷毛の部分が崩壊し、白いタイルの床に黒い繊維が残る。それを掃こうとすればまたゴミが出る。
(これだよ)
大失敗。
結局、従業員達には2、3日に一回、バルコニーだけは掃き掃除をお願いすることになったのだった。
因みにこの「ほうき」は従業員に撤去してもらい、数日間庭掃き用に使われていたのを確認したが、その後どうなったのかは知らない・・・
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ガムラン音楽のダウンロード販売
http://bntg.exblog.jp/28221506/
2018-04-01T07:19:00+09:00
2018-04-01T14:06:10+09:00
2018-03-31T11:38:05+09:00
rosinambu
バリ
(所有しているガムランカセットの一部)
20年ほど前まではバリで音楽作品の媒体といえばカセットが主流だったが、徐々にCDの比率が高くなっていった。いずれはCDが主流になる、と思っていたのだが、記録媒体がカセットからCDに変わると単価が高くなったせいか(実に5倍!)顧客離れが進み、更に新作のCDでのリリースがカセットと比べると明らかに少なく、現在、トコ・カセッの商売はどこも低調なようだ。ウブドの大きいショップも閉店したり、売り場面積を縮小して細々と営業している。品揃えも少ないし、以前のように売れ筋の商品を店頭で大音量でかけたりしておらず、活気が感じられないのはなんとも寂しい。
先日バリに行った折、思い立って3軒程ハシゴしたが、店員が勧めるのはすでに所持しているものばかりで、結局購入意欲をそそられるような作品には出会えなかった。肩を落として宿に戻ると、定宿の次男坊が話しかけてきた。
「浮かない顔してどうした?」
「トコ・カセッに行ったんだけど、品揃えが少なくてさぁ、欲しいものが無いんだよ」
「ははは、そりゃそうだ(笑)」
「え、なんで?」
「最近、ガムランの作品は専門のサイトからダウンロード購入するのが主流なんだよ。知らなかったのか?」
「そうなの?」
「ああ。アネカ、マハラニ、バリレコード等、大手のタイトルはほとんどカバーしてる」
「へ〜・・・」
「ちょっとそのMac貸してみろ(カチャカチャカチャ)ほら、このサイトだ」
「あ、本当だ」
「楽団名や地域名でも検索出来るぞ」
「ふ〜ん・・・Gunung Jati(カチャカチャカチャ)っと。あ、何だこれ?すごく昔の録音じゃないか?見た事ないぞ?(大興奮)」
「あ、あまり録音が古いものはカセットから音源を起こしているものが多くて、音質は良くないから注意しろ」
「それでも資料的な価値は高いよ。Rp30,000か。これなら買ってもいいなぁ。ん〜、解説がインドネシア語で読みにくいなぁ。あ、Languageのプルダウンメニューに日本語があるじゃん♪」
「あ・・・」
「え?なに?」
「いや・・・」
「えーっと、何だって?1970年、マデ・ルバ、マデ・グリンダム存命中の録音か。あれ?」
「どうした?」
「価格表示が¥2,000に変わってる・・・」
「そりゃお前、プルダウンメニューから日本語選んだだろ?当然、日本人向けの価格だ(笑)」
「・・・そんなのありかよ〜」
(注:本日4月1日はエイプリルフール)
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おつまみ・・・
http://bntg.exblog.jp/28152023/
2018-02-21T15:52:00+09:00
2018-02-21T16:32:00+09:00
2018-02-21T15:52:51+09:00
rosinambu
日常
居間でビールを呑んでいると、オフクロが「おつまみ買っておいたわよ」と、袋を手渡してきた。
「あ、ありがとう。『鶏ささみスティック』か。なかなか美味しそうじゃん」
早速袋を開けて一本取り出し、表書きに目を走らせながら口に運ぶ。
「なになに?『吸収性に優れたカルシウム配合』だって?機能性食品か?」
あ、ちょっと待て。
「・・・オフクロ・・・犬飼っている友達いる?」
「たくさんいるわよ。裏の家も飼っているし、斜め前の家でも飼っているわよ」
「・・・じゃ、これ、そのお友達にあげてくれ」
「食べないのかい?」
「あのさぁ、これ・・・」
犬のおやつ
「え?え?え?なんですって?」
「これ、ペットフードだよ・・・」
「あらやだ、気がつかなかったわ。傑作ね〜(爆)」
「あらやだ、じゃねえわ・・・」
オフクロ、笑いすぎ・・・
口に入れる寸前に気がついてよかったぜ・・・
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ニュピの不思議
http://bntg.exblog.jp/26756954/
2017-04-01T06:00:00+09:00
2021-05-02T16:50:11+09:00
2017-03-31T20:00:48+09:00
rosinambu
バリ
ニュピとはサカ歴の新年に当たる。前日の夕刻、バラガンジュール(移動しながら演奏するガムラン)に先導され、各バンジャールが制作した様々な悪霊の姿を模した巨大なハリボテの人形、オゴオゴを担いで行進する様はなかなかに見応えがあり、観光資源ともなっている。
そもそもこの行事の宗教的意味は、バラガンジュールの大音量で地中から叩き起こされた悪霊が、オゴオゴを自分の仲間と勘違いして海までパレードについて行き、波に流されてしまうことによって島が清浄な状態に戻り、翌ニュピ当日は人間は外出を含む生活行動を止め(以前は火を灯すことも電気製品を使うことも禁止されていた)静寂を保つ事により人間の気配を消し、悪霊が島に戻って来ないようにすることで完結する、と言うところにあるらしい。この儀礼上の制限は非合理とも言える程に徹底されており、ニュピ当日は国際空港ですら閉鎖される。勿論、外国人旅行者と言えども「ニュピしばり」から免除されることはなく、観光はおろか、島内の移動も出来ない。「ちょっとくらいならいいだろう」などと外出しようものなら、パトロールをしている警察や自警団に捕まってしまう。(注:厳密に言えば、夕方のほんの一時、外出することが許される時間帯がある)
(UBUDの抜け道。なんでもないこういう小径が好きだが、本文とは全く関係ない)
が、俺は毎回不思議に思っていることがある。
見回りをしている警察や自警団は悪霊に気配を察知されないのだろうか?
ニュピ当日、暇を持て余した俺は従業員に訊いてみた。
「あのさ、ニュピってさ、外出を禁じられているよね?」
「勿論だとも」
「それってさ、海から悪霊が人間の気配を感じて戻って来ないようにする為だよね?」
「ああ。よく知ってんな」
「で、外出すると、パトロールしている警察や自警団につかまるんだよな?」
「ああ」
「それが不思議なんだけど・・・」
「何が?」
「パトロールしている警官や自警団は悪霊に感知されないのか?」
「ほ〜・・・そこに気がついたか・・・」
「気がつくだろ、普通」
「それはだな」
「うん」
「ニュピが近づくと、警察でも自警団でも特別チームが編成される」
「で?」
「メンバーに選ばれた奴は聖水で全身を清めて」
「うん」
「プダンダ(最高位の宗教者)に全身にマントラを書き込んでもらう」
「はぁっ?」
「頭のてっぺんから足の先まで」
「・・・」
「そうすると悪霊からは見えないんだ」
「・・・本当か?」
「本当だ。ただ・・・」
「何?」
「全身にマントラを書き込むには半日はかかる。これを人数の少ないプダンダだけでやろうとすると、とても時間がかかる」
「だろうなぁ・・・」
「んなもんだから、見回りメンバーに選ばれた者は早ければニュピの半月前くらいからマントラを書き込み始めてもらう事になる」
「え?そんなに早く?」
「ああ。水に濡れるとマントラが消えてしまうので、ニュピが終わるまで水浴びはおろか、顔も洗えない」
「・・・臭くないか?」
「そりゃあもう、もの凄く臭くなる」
「・・・もし、マントラが消えた部分があるとどうなるんだ?」
「悪霊が気がつき、その部分をもぎ取ってしまう・・・」
「・・・」
耳無し芳一かいっ!
注:本日4月1日はエイプリル・フール
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やりすぎな電子蚊取
http://bntg.exblog.jp/26400394/
2016-11-23T12:49:00+09:00
2021-10-06T20:37:46+09:00
2016-11-23T12:49:27+09:00
rosinambu
バリ
ウブドに着いた翌朝、俺は近所のスーパーに日用品の買い出しに出かけた。
俺の定宿は今でこそ全室エアコン付、小洒落たプールもあり、ネットで予約も可能。プラマ社の提携ホテルになったことにより集客率も飛躍的に上がったが、2000年頃まではまだまだロスメン(民宿)と言われても文句を言えないレベルで、設備もお粗末なものだった。アメニティらしきものはバスタオルのみで、それもこちらから申し出ないといつまで経っても交換してくれなかった。さすがに最近ではシーツやバスタオルは毎日交換してくれるが、アメニティは小瓶に入れられたボディソープ(多分)と、シャンプーのみ。快適に過ごす為には自分で買い足す必要がある。
と、言う訳で、ハンガー、歯磨き粉、ボディソープ、シャンプー、コップ、虫除けスプレーなどと共に購入したこいつ。
いわゆる電子蚊取。箱にも誇らしげにBARU!と表示されていることから判るように新製品。ほぼ同型の旧規格らしき製品が隣に並んでいたが、値段は同じだったのでこちらを購入。
箱の中身。薬剤が入ったボトルを本体に装着、コンセントに挿して使用する。
実際にコンセントに挿すとこんな感じ。バックライトもかすかに点灯し、結構な存在感。
さて、この薬液蒸散型電子蚊取、なにが新しいか、と言うと、出力の調整が出来るところである。ボディ上部のスライドバーで蒸散させる薬剤の量を変える事が出来る。にもかかわらず電源スイッチは無く、コンセントに挿した時点でON、抜いた時点でOFF、という新しい機能とはアンバランスな潔さ。出力調整の前に電源スイッッチだろーっての、ふつー(笑)。
で、購入当日の夜、「どのくらいのレベルに設定したらいいかわかんねぇから、とりあえず出力最大にしておくか」と、スライドバーを右端いっぱいに設定したのだが。
注:「とりあえずつまみ類は最大値にしてみる」ってのはハードロックを信条とするギタリストの多くに見られる病気みたいなもんである。
真夜中に息苦しくて目が覚めた。起き上がると軽い目眩と吐き気。
「なんなんだこのむせるような匂いは?あれ?もしかしてこれか?」
どうやら、買って来た電子蚊取は俺の予想よりも強力だったらしい。勿論、その場でコンセントから引き抜いた。
翌朝確認してみたら、白いタイルの床面には蚊は勿論のこと、蟻までもが大量死していた。
生命力の強い蟻までも殺すとは、新型蚊取、恐るべし。
勿論、翌日以降は出力を最低にして使用。使い切らなかったので置いて来たが、事故が起こっていないことを願うのみである。
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やっちまったぜ
http://bntg.exblog.jp/26267461/
2016-10-11T15:33:00+09:00
2016-10-12T10:12:52+09:00
2016-10-11T15:32:44+09:00
rosinambu
日常
今度は俺がやっちまったぜ。手元が滑ってMacBook Proの筐体右端にビールを飲ませちまった。おそらく、returnキー、shiftキー、deleteキー周辺の隙間、そしてCD/DVDスロットからビールは侵入している筈だ。勿論、すぐに電源は落とし、現在裏蓋を開けて乾燥中・・・
運が良くとも、CD/DVDデバイスは諦める必要はあるだろうな・・・
うが〜!
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ルドラクシャのブレスレット
http://bntg.exblog.jp/26254687/
2016-10-06T18:50:00+09:00
2016-10-11T10:45:04+09:00
2016-10-06T18:49:51+09:00
rosinambu
バリ
素材はルドラクシャ、即ち菩提樹の実。何でも彼の家の庭先(!)に菩提樹があるのだそうだ。
「ルドラクシャには神聖な力が宿り、身につけているだけで心が浄化される」などと言われているようだが、俺はあまりそういった、いわゆる『スピリチュアルな物』を妄信するタイプではないし、そもそも心が浄化されたとしてその結果どうなるのかも解らん。そういう意味においては、見る人が見たら、俺には『豚に真珠』なのかもしれない。勿論、「いいなぁ、それ」などと言われたりすると「ふふふ、い〜だろ〜」などと自慢してしまったりするのだが。
それはともかく、頂いた時には素直に嬉しく、「グヌンサリの公演の時には必ず身に付ける」と宣言、実際、滞在中に3回あったグヌンサリの公演では毎回身に付けたが、不思議といつもより集中力が増したような気がする。おそらく、身につける事によって、芸能通の彼に見られているような気がして気が引き締まったせいだろう。
ちなみに滞在中、あるレストランで長期滞在者と思しき女性が、明らかに旅行者と解る女性達を相手に同様のブレスレットを見せて「バリにも菩提樹はあるが実の形状が細長く、ブレスレットには向かない。このように丸みのある形状のものはバリにはない」などとしたり顔で話していたが、現実として隣のテーブルの俺は、そのバリにはない筈のルドラクシャのブレスレットをしているぞ(笑)。
ちょっとネットで調べてみたところ、ルドラクシャはその人気から偽物が横行しており、樹脂で形を模した中国製のものが市場に出回っているらしいが、出所がはっきりしているこのブレスレットのルドラクシャが偽物であろうはずもなく、なによりも長年の友人の手作りというのは何とも嬉しいものだ。
ありがとう。大切に使います。
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でもって改造ベスパ
http://bntg.exblog.jp/26248247/
2016-10-04T12:55:00+09:00
2016-10-04T13:06:06+09:00
2016-10-04T12:54:20+09:00
rosinambu
バリ
全体をマットなモスグリーンで統一、サドルはメッシュな黒い素材(多分、ゴムだと思われる)で覆われている。後からつけられたと思われるバンパー(と言っていいのか?)はサイド、バックを被い、フロント部分には2つのライト。なかなかシンプルにしてバランスの良い「漢」を感じさせる仕上がり。
民家の車庫の奥に鎮座するサイドカー付きベスパ。フロントにはなにやらマットのようなものがくくりつけられている。よく見ると、本来のフロントにあるライトの他に2つ増設されているライトにも網状のカバーが取り付けてあり、座席後部にも何やら大きな改造を行ったと思しき跡が見て取れるが、さすがに人様のガレージの奥に侵入するのははばかられ、その改造の全貌はわからない・・・残念!
おお!これはエレガントだ!ボディー全体を覆うカバーを外し、スケルトン状にパイプで再構築。サドルはおそらく革製。
残念なことに、以前とりあげた常軌を逸した改造を続けるペスパ(これとか、これとか)のその後の姿を確認する事は出来なかったが、多分、凄いことになっているんだと思う・・・もし、目撃した方がいらっしゃったら情報求む!
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キンマ
http://bntg.exblog.jp/26237874/
2016-09-30T18:05:00+09:00
2019-07-01T19:36:43+09:00
2016-09-30T18:05:10+09:00
rosinambu
バリ
「何?これ」
「食べてみな」
「食べろって言われても」
「気分転換に丁度いいんだ。ガムみたいなもんだと思えばいい」
「あ、この葉、見た事ある。昔、お前んとこの婆ちゃんが噛んでた奴じゃないか?」
「そう」
「あ、これ、キンマじゃん!」
キンマとは、東南アジアを中心とした各国に自生する植物、もしくはその植物の葉をビンロウジや石灰などと一緒に噛む嗜好品である。昨年、106歳(!)で他界したこの宿の婆ちゃんがよく噛んでいたが、多量に唾液が分泌されるそうで、化学反応で真っ赤に染まった唾液を吐き出すスプラッターなビジュアルはちょっと腰が引ける。
「これ噛むと、婆ちゃんみたいに口の中真っ赤になるのか?」
「いや、他に混ぜ物をしないとああはならない」
「そう言われてもなぁ・・・」
「はははは。臆病だなぁ。じゃ、俺が食べてみせる。ほら(カミカミカミ)」
「・・・・・」
「な?」
「どんな味なんだ?」
「ん〜、一口で言えば、ミントだな(ごっくん)」
「ミント?」
「ああ。少し持ってけ」
「・・・いや・・・とりあえず一枚だけ・・・」
「遠慮するな。一束持ってけ」
「いや、遠慮しているわけじゃない・・・」
で、部屋に持ち帰ったキンマの葉がこれ。
キンマの葉をたたみ、しばし考える俺。
「身体に害は無い、と言っていた。むしろ歯を強くする効果がある、と、次男の嫁は言っていた。今更少しばかり歯が強くなったとしても、インレイやブリッジでボロボロになっている俺の口中にどれほどの効果が期待出来るのは疑問だが、彼は俺の目の前でこの葉をひとしきり噛み、最後は飲み込んでまでいた。う〜ん・・・ものは試しだ。噛んでみるか・・・」
意を決し、口中に投入。少し噛むと、なるほど、青臭さの中に清涼感を感じる。
「思ったほど悪くないじゃないか」と、そのまま噛んでいると、突然味が変わった。なんとも形容しがたいエグい味が口中に広がり、舌がしびれて来た。
「こりゃいかん」と、キンマを吐き出し、うがいをするも舌はピリピリと痺れ、感覚はなかなか戻らない。
そう言えば、コリン・マクフィーの「熱帯の旅人」だったかミゲル・コバルビアスの「バリ島」のどちらだったか忘れたが、キンマを描写した下りに「ピリッとした刺激」がどうのこうのって記されていたっけ・・・
キンマ、俺には無理です・・・
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物騒な両替所
http://bntg.exblog.jp/26232954/
2016-09-28T18:38:00+09:00
2016-09-29T19:47:38+09:00
2016-09-28T18:37:55+09:00
rosinambu
バリ
あ、いや、両替した金額が足りなかった、とか、そういう話ではなくて。
両替を終え、店を出ようとしたとき、出入り口の横に座っていた警備員の目の前のテーブルに自動小銃らしき物がおいてあるのに気がついた。ちょっと興味があったので近くで見ようと歩み寄ると、警備員の顔色が変わり、自動小銃に手をかけた(改めて言うが、拳銃ではなくて自動小銃である)。
おいおいおいおい、ちょっと落ち着けよ。
「・・・それ、本物?」
「ああ」
「使ったことあるの?」
「ああ」
「・・・ここで?」
「ああ」
・・・・・絶句
こ、ここはそんなに物騒な場所だったのか〜
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ガルンガンにレストランを開けると・・・
http://bntg.exblog.jp/26225314/
2016-09-26T19:36:00+09:00
2016-09-26T21:25:13+09:00
2016-09-26T07:35:54+09:00
rosinambu
バリ
ガルンガン当日は家族と共に過ごすのが通例で、観光地に出稼ぎに来ている奴らは田舎に帰るのが普通だ。結果的にスタッフ不足となるので、ガルンガン前後は休業するレストランやショップが多い。
(ペンジョールが林立するウブドの裏通り)
ところで。
俺のウブドでの定宿が最近レストランをオープンした。いや、正確に言えば2年程前にオープンしたのだが、運営がうまくいかず、いったん店を閉めて体制を見直し、新たに数名のスタッフを雇い、今年4月に再オープンした。
この見直しは功を奏し、ハヌマン通りの中程、通りに面しているという好立地条件、比較的良心的な値段設定、インドネシアンローカルフードからピザやスパゲティも扱うメニューの豊富さ、さらに宿泊客は15%OFFと条件が整って、西洋人を中心に結構な賑わいをみせている。
で、ガルンガンを翌日に控えた9月6日、ちょっと不安になって宿の家人に訊いてみた。
「明日(ガルンガン)はレストランは休みにするんだろ?」
「いいや?営業するけど?」
「え・・・本気?」
「ああ。なんで?」
「俺が行きつけのレストラン、あんかさや影武者はもう今日から休みだ」
「そうなの?」
「さっき、ジャワ人経営の中華レストランに行ってみたら休みだった」
「で?」
「スグリワ通りを歩いて帰って来たんだが、外国人向けのレストランは全て閉まっていた」
「だから?」
「明日はこの近辺のレストランはほとんどが休むんじゃないか?」
「ウチは宿泊客の事を考えると休むわけにいかない」
「そりゃわかるけど、凄い数の客が押し寄せるんじゃないか?」
「いいじゃん♪」
「・・・さばききれるか?」
「大丈夫じゃねぇの?」
「・・・知らんぞ・・・」
そして迎えたガルンガン当日、昼前から観光客が集まり始め、案の定正午には満席に。席は空いたそばからすぐ埋まって行く。まさに千客万来というにふさわしいが、バックヤードは鉄火場のような忙しさ。従業員のみならず、オーナー家族まで総動員で料理や空いた皿を運ぶ。
「ヤバい。ここにいると巻き込まれるぞ」と、俺は部屋に避難、3時頃様子を観に行くとようやく落ち着きを取り戻しつつあったが、既に従業員達は疲労困憊の様子だ。
「だから言わんこっちゃない」
「まいったよ。あんな凄いのは初めてだ・・・」
「夜はもっと凄い事になるぞ。メニューを減らした方がいいんじゃないか?」
「もうやったよ」
「そうか。うまく乗り切れるといいな」
「俺もそう願う」
そしてついに迎えたディナータイム。夜7時頃様子を見に行ってみると既に半分以上の席が埋まっていた。顔見知りのスタッフに混じって知らない顔がホールで働いている。
「あれ?あんな奴スタッフに居たっけ?」
「彼女は今日が初めてだ。臨時で雇ったパートタイマーだ」
「・・・初日から大変な思いをするのか・・・」
「忙しいから雇ったんだ」
「そりゃそうだろうけど・・・」
などと話をしている内にも客は押し寄せ、8時には満席に。にもかかわらず、店先でメニューを見ている観光客もいる。
こりゃまずい、と、ガルンガンのウチ飯(ガルンガンでは各家庭でお祭り料理を用意するのである)を頂き、早々に引き揚げ、今頃はすげぇ事になっているだろうな、と思いつつ部屋でビールを飲んだ。
(ガルンガンのウチ飯、定番のラワール2種、トゥム、アヤム・トゥトゥ)
そして翌日。
「昨日の夜はどうだった」
「凄かった」
「やっぱり・・・」
「11時過ぎても客が来た。満席で入れなくて、時間をおいてまた来る客が後を絶たなかった」
「・・・従業員達は大丈夫だったか?」
「あ、一人、倒れた」
「・・・」
「白目を剥いてこう仰向けに・・・意識がしばらく戻らなかった」
「・・・可哀想に・・・」
それでも宣伝してくれ、と言われたので一応宣伝します(笑)
Dewa Bungalowsに併設されたレストラン、Warung Kopi、ハヌマン通りの中程に通りに面して営業してます。ウブド散策の途中、お休み所としていかがでしょう?ほとんどの席からストリートウォッチが楽しめます。なかなか楽しいですよ。私は滞在中、ほぼ毎日、マルタバをつまみにビールを飲みながら行き交う様々な観光客の面白い行動を観察して楽しんでました。って、性格悪いですね、私。
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