2008年 03月 21日
ラワール・マシーン |
ラワールとは、バリの名物料理の一つ。微塵切りにしたココナツの白い身の部分、豚の皮、スパイスなどを混ぜた『和え物』である。何らかの儀式があると必ずラワールが作られる。
儀式での調理は男の役目であり、出来上がった料理を食することよりもそれを調理すること自体により大きな意味があるようだ。個人宅のウパチャラ(儀式)などでは、家の男衆が日が昇る前から正装し、『おろし金』をつかってココナツをすりおろし、豚の皮やスパイスなどを包丁でトントントントンと軽快に、しかし徹底的に刻んで刻んで刻み倒す。これはこれでなかなか風情があるものである。
ところで、俺が宿泊している宿の隣にある寺院がオダラン(起源祭)に入った。ふと見るとお寺の入り口にロー・テクな機械が置かれていた・・・・
げ。これはラワール・マシーン(仮称)ではないか!
う・・・これはマズい・・・
大規模なオダランでは大量に、つまりバンジャールの各戸に行き渡る量のラワールを作る必要があり、とても人力では間に合わない。そこでこのラワール・マシーン(仮称)の出番となるわけである。
この機械、動力はガソリンを燃料にしたモーターである。右側のスロットの奥にはココナツを粉々に粉砕する強靭な回転ドラム状の卸し金。中央のスロットの奥には豚の皮を微塵切りにする凶悪な回転ドラム状の刃物。これらの極悪マシーンによって下ごしらえが済んだ素材はスパイスなどと共に左側のじょうご状の投入口にぶち込まれ、ラワールとなって下の受け皿に排出される。
ま、合理的な機械なのではあるが、モーターが回転する音、硬いココナツの身を粉砕する音が渾然一体となり、周囲にもの凄い音を撒き散らすのである。
実は、お寺の裏手の作業場は俺の泊まっている部屋からものの15メートル程度しか距離が無く、過去にこのラワール・マシーン(仮称)の騒音被害に遭遇したことがあるのである。
早朝、3時頃から男衆がわいわいと集まる声が聞こえ始め、目が覚める。どうにか寝ようと試みるも虚しく、ラワール・マシーン(仮称)のエンジンを起動する音。程なくココナツを砕く音が「グギャーン、ガリガリガリベキボキバキ」と轟き始め、負荷のかかったエンジンは凄まじい咆哮をあげる。チェーン・ソーで材木を滅多切りにする音を想像すればよい。これが延々と数時間続くのだ。これを目と鼻の先でやられるのである。とてもじゃないが寝ていられない・・・
楽しいことになるぜぇ・・・
儀式での調理は男の役目であり、出来上がった料理を食することよりもそれを調理すること自体により大きな意味があるようだ。個人宅のウパチャラ(儀式)などでは、家の男衆が日が昇る前から正装し、『おろし金』をつかってココナツをすりおろし、豚の皮やスパイスなどを包丁でトントントントンと軽快に、しかし徹底的に刻んで刻んで刻み倒す。これはこれでなかなか風情があるものである。
ところで、俺が宿泊している宿の隣にある寺院がオダラン(起源祭)に入った。ふと見るとお寺の入り口にロー・テクな機械が置かれていた・・・・
げ。これはラワール・マシーン(仮称)ではないか!
う・・・これはマズい・・・
大規模なオダランでは大量に、つまりバンジャールの各戸に行き渡る量のラワールを作る必要があり、とても人力では間に合わない。そこでこのラワール・マシーン(仮称)の出番となるわけである。
この機械、動力はガソリンを燃料にしたモーターである。右側のスロットの奥にはココナツを粉々に粉砕する強靭な回転ドラム状の卸し金。中央のスロットの奥には豚の皮を微塵切りにする凶悪な回転ドラム状の刃物。これらの極悪マシーンによって下ごしらえが済んだ素材はスパイスなどと共に左側のじょうご状の投入口にぶち込まれ、ラワールとなって下の受け皿に排出される。
ま、合理的な機械なのではあるが、モーターが回転する音、硬いココナツの身を粉砕する音が渾然一体となり、周囲にもの凄い音を撒き散らすのである。
実は、お寺の裏手の作業場は俺の泊まっている部屋からものの15メートル程度しか距離が無く、過去にこのラワール・マシーン(仮称)の騒音被害に遭遇したことがあるのである。
早朝、3時頃から男衆がわいわいと集まる声が聞こえ始め、目が覚める。どうにか寝ようと試みるも虚しく、ラワール・マシーン(仮称)のエンジンを起動する音。程なくココナツを砕く音が「グギャーン、ガリガリガリベキボキバキ」と轟き始め、負荷のかかったエンジンは凄まじい咆哮をあげる。チェーン・ソーで材木を滅多切りにする音を想像すればよい。これが延々と数時間続くのだ。これを目と鼻の先でやられるのである。とてもじゃないが寝ていられない・・・
楽しいことになるぜぇ・・・
by rosinambu
| 2008-03-21 14:05
| バリ
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