2007年 04月 01日
トゥカン・ピジット(4月1日のお約束) |
夕刻、ビンタンを飲みながらベランダのソファで寛いでいると、ニョマン(従業員)が困り顔でやってきた。
俺 「どうした?」
ニ 「見たこと無いトゥカン・ピジット(マッサージ師)が来てるんだけど、『仕事をさせろ』ってうるさいんだ・・・」
俺 「誰か試しにやってもらえばいいじゃないか」
ニ 「家の人たちはスンバヤンしにお寺に行ったきり帰ってこない。俺はまだ仕事中だし・・・」
俺 「ふ~ん・・・で、いくらだって?」
ニ 「一時間三万ルピア」
俺 「それは安いな・・・ちょうどいいや、俺がやってもらうか」
ニョマンに連れられ、俺のバンガローにやってきたトゥカン・ピジットは怪しげな雰囲気を漂わせた初老の男性。年齢は60前後か。彼曰く、自分はアジアを中心に様々な国のマッサージを勉強し、独自のマッサージ論理、独自のツボの場所を会得したのだとか。
俺 「よろしくお願いしますね。今日は長時間歩いたもんで、ちょっと疲れているんです」
マ 「よしよし、まかせなさい。では、下着だけになって、そこ(ベッド)に横になりなさい」
いくら相手が男性のマッサージ師とは言え、ちょっと抵抗がある。
彼は持参したカバンから瓶を取り出し、赤みがかったオイルを俺の全身に塗りたくった。
俺 「なんですか?それは?」
マ 「市販のマッサージオイルに刻んだチャベ(トウガラシ)を大量に漬け込んだ独自のマッサージオイルだ。これを塗ると血行が良くなり、マッサージ効果が飛躍的に上がるのだ」
そんなもんなのか?日焼けしていたら大変なことになりそうだが・・・
と、いきなりマッサージ師は俺のふくらはぎを力まかせに揉みだした・・・
俺 「いてててててててて・・・・ちょ、ちょっと、待ってください」
マ 「う~む、ふくらはぎがかなり張っているな。長時間歩いただろう?」
俺 「さっきそう言いましたけど・・・いててててててて・・・」
彼はひとしきり俺のふくらはぎをぐちゃぐちゃに揉みあげた。これで本当に効果があるのだろうか?明日はもっと痛くなっているような気がするが・・・
次は背中を揉みだした。ちょっとヒリヒリするものの、それなりに気持ちいい。これもカプサイシンの効果なのだろう。
と、彼の手が止まり、ある一点を強く押した。ものすごい激痛。
マ 「このツボはどうだ?」
俺 「いってーっ!いたたたたたたた・・・・」
マ 「ふーむ、思った通りだ・・・」
俺 「なんなんですか?このツボは?」
マ 「このツボを押して痛いということは、胃腸が弱っているということだな」
俺 「確かに胃腸は弱いですが・・・いてててててて・・・」
マッサージ師は俺の悲鳴など意に介さず、「うむうむ、やっぱりな」などと言いながらお構いなしにぐいぐいぐりぐり押し込んでいく。
マ 「どうだ、痛いか?」
俺 「い、痛いですよ。いててててて・・・どのくらい我慢したら胃腸に効果があるんですか?」
マ 「ん?」
俺 「だから、どのくらいこの痛さを我慢したら胃腸が良くなるんですか?」
マ 「何を言っておる。胃腸が弱いときにこのツボを押すと痛いだけで、このツボを押しても胃腸は良くならん」
俺 「じゃ、胃腸に効くツボを押して下さいよ」
マ 「・・・そんなもん知らん」
俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・もうけっこうです・・・・・・・・・・・・・・・」
*注:4月1日はエイプリル・フール
俺 「どうした?」
ニ 「見たこと無いトゥカン・ピジット(マッサージ師)が来てるんだけど、『仕事をさせろ』ってうるさいんだ・・・」
俺 「誰か試しにやってもらえばいいじゃないか」
ニ 「家の人たちはスンバヤンしにお寺に行ったきり帰ってこない。俺はまだ仕事中だし・・・」
俺 「ふ~ん・・・で、いくらだって?」
ニ 「一時間三万ルピア」
俺 「それは安いな・・・ちょうどいいや、俺がやってもらうか」
ニョマンに連れられ、俺のバンガローにやってきたトゥカン・ピジットは怪しげな雰囲気を漂わせた初老の男性。年齢は60前後か。彼曰く、自分はアジアを中心に様々な国のマッサージを勉強し、独自のマッサージ論理、独自のツボの場所を会得したのだとか。
俺 「よろしくお願いしますね。今日は長時間歩いたもんで、ちょっと疲れているんです」
マ 「よしよし、まかせなさい。では、下着だけになって、そこ(ベッド)に横になりなさい」
いくら相手が男性のマッサージ師とは言え、ちょっと抵抗がある。
彼は持参したカバンから瓶を取り出し、赤みがかったオイルを俺の全身に塗りたくった。
俺 「なんですか?それは?」
マ 「市販のマッサージオイルに刻んだチャベ(トウガラシ)を大量に漬け込んだ独自のマッサージオイルだ。これを塗ると血行が良くなり、マッサージ効果が飛躍的に上がるのだ」
そんなもんなのか?日焼けしていたら大変なことになりそうだが・・・
と、いきなりマッサージ師は俺のふくらはぎを力まかせに揉みだした・・・
俺 「いてててててててて・・・・ちょ、ちょっと、待ってください」
マ 「う~む、ふくらはぎがかなり張っているな。長時間歩いただろう?」
俺 「さっきそう言いましたけど・・・いててててててて・・・」
彼はひとしきり俺のふくらはぎをぐちゃぐちゃに揉みあげた。これで本当に効果があるのだろうか?明日はもっと痛くなっているような気がするが・・・
次は背中を揉みだした。ちょっとヒリヒリするものの、それなりに気持ちいい。これもカプサイシンの効果なのだろう。
と、彼の手が止まり、ある一点を強く押した。ものすごい激痛。
マ 「このツボはどうだ?」
俺 「いってーっ!いたたたたたたた・・・・」
マ 「ふーむ、思った通りだ・・・」
俺 「なんなんですか?このツボは?」
マ 「このツボを押して痛いということは、胃腸が弱っているということだな」
俺 「確かに胃腸は弱いですが・・・いてててててて・・・」
マッサージ師は俺の悲鳴など意に介さず、「うむうむ、やっぱりな」などと言いながらお構いなしにぐいぐいぐりぐり押し込んでいく。
マ 「どうだ、痛いか?」
俺 「い、痛いですよ。いててててて・・・どのくらい我慢したら胃腸に効果があるんですか?」
マ 「ん?」
俺 「だから、どのくらいこの痛さを我慢したら胃腸が良くなるんですか?」
マ 「何を言っておる。胃腸が弱いときにこのツボを押すと痛いだけで、このツボを押しても胃腸は良くならん」
俺 「じゃ、胃腸に効くツボを押して下さいよ」
マ 「・・・そんなもん知らん」
俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・もうけっこうです・・・・・・・・・・・・・・・」
*注:4月1日はエイプリル・フール
by rosinambu
| 2007-04-01 07:04
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